2024年5月11日土曜日

旅を栖としています

 

朝夕や日毎に寒暖の差があり、春来たりっという様な
この頃、皆さまお元気ですか、ボルでございます。

急に松尾芭蕉の「奥の細道」を知りたくなり、密林で
古本を見つけ、人に触れ、旅に想いを巡らせたお話し。

僕の大好きな、旅立ちに向けて深川で気持ちを綴った
序章「月日は百代の過客にして〜」から読み進んだ。

奥州平泉に入った章で本に治療明細が挟まっている事に
気がついた。
恐らく前の持ち主の物で、福岡の病院名が書いてある。
お名前の欄には○○時子と書いてあった。

そして平泉から先の章には、各地のお祭りや、登山、
温泉などの走り書きと共に、古い言葉や方言の注釈や
自らの解釈などが綴られてあった。















お名前や知識、そして文字の感じから、勝手に
年配の女性と想像してみた。
そして、診察内容から病院の中で書かれたものかもと
想像してみる。

この走り書きの数々、時子さんが行ったことのある
思い出を書いているのか。それとも行きたかった希望を
書いているのか。それとも昔住んだ東北を思い出して
書いているのか(方言に詳しい)
この時代の方には戦争を経験した方も多い。
初恋のお相手やお友達と悲しい別れはなかっただろうか
などなど・・・「おみなえし」のお時にも感じた様な、
感傷的な気持ちになった。


芭蕉の足跡を追いつつ読んでいた「奥の細道」に
東北以降には時子さんの筆跡も加わり、僕たち3人の
旅はまだ途中です。

家のソファーで読書をしている様に見えるでしょうが、
どっこい、夢は野原を駆け巡っております。





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