それは、まだ私が保育所のネンチューさんだった頃のお話し。
その頃、日曜にハウス食品提供で放送されていた世界名作劇場。
アルプスの少女ハイジやトム・ソーヤーの冒険など、その頃の
幼少期の人はみんな見ていたのではないかという人気シリーズ。
その中でも人気だった「赤毛のアン」の中で老人マシュウが
亡くなるシーンを見ているその時、事件は起こった。
新聞を読んでいたマシュウが発作に倒れ、息を引き取った。
マシュウを囲んでオイオイ泣くアンはじめカスバート一家。
当時まだネンチューだった僕は訳が分からなかったので、
何で泣いているのか?と母に尋ねた。
どういう説明だったかは覚えていないが、「死」という現象の
存在を理解した(ような)瞬間だった。
おじいちゃんも、おばあちゃんも、お母さんも、お父さんも、
皆いつかはいなくなるのだ、と理解したネンチューの僕は
泣いた。ワンワンと泣いた。
一生懸命に生きなきゃね。
「ひこうき雲」
荒井由実
〜誰も気がつかずただひとりあの子は登って行く
何も恐れない そして舞い上がる〜
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