唐突ですが波に乗る権利(プライオリティ)と
波の上で起きていることについて、予想を加え
ながら紹介していきたいと思います。
長くて解り辛い文章になりますが、
よろしければご覧下さい、ぜひ〜!
先日の一宮での「何人乗るねん」の画像を
使って説明していきたいと思います。
その前に基本の基本「ワンマンワンウェーブ」(一つの波に1人)という原則がありますが、上の画像の場合は2人が乗る事が出来ます。
波の崩れるところ、トップ(奥)側から左右1人ずつ乗る事ができ、トップ(奥)により近い人に乗る権利があります。
先ほどの写真に戻ります。
右の波の優先権は青①の人から順番です。
左の波の優先権は緑①の人から順番です。
トップ(奥)にいても先に立った人に優先権があるので、乗り遅れた人は権利喪失なはず。
(後に乗った人でも権利を主張する人もいますが、僕は先に乗った(立った)人に優先権があると思います)
と、この様に青①と緑①でこの波を分け合うのが望ましいのですが、ちょっと厄介な人物が現れ、場が乱れます。
サーフィンでは波の沖側をアウトサイドと呼び、岸側をインサイドと呼びます。
上の画像の黄色と赤の人たちはインサイドにいることになります。
インサイドの人はアウトから波を取った人の邪魔になってはいけないのが基本ルール。
同じインサイドでも、乗っている人の走る所(ラインと呼んだりします)にいる赤①②はライディングの邪魔をしない様に乗ってる人を避けるべきなのです。
黄色の人たちはラインにいないので大丈夫。
これで登場人物が揃いましたので、この先どうなっていくか見てみましょう。
先ず青①が右へ滑り出します。
この時点で本来、青②〜④は権利なしです。
が!①が転ける可能性もあるのでチョロっと滑り出したりします。
(僕は海でも「ビビリ」なので、青①が見えたらその波に手を出しません・・・)
ここで青①に問題発生です。
自分の滑りたいラインを赤①が完全に遮断。
青①はボードを一度左に振って赤①をかわそうとします。
その奥でもう一つ問題が起きてます。
何故か緑①も②も波を右に走ろうとします。
これは後の画像ですが、緑①の右側は波が完全に崩れてスープ(⇔)の幅が広い。
逆に左のスープ(⇔)幅は狭い。
よって、やはり左に進むべきでしたが、何故か右へ向かおうとしてますね。
間違いを犯した緑①ですが、ルール違反をしたわけではないので話しを青①に戻します。
ボードを左に振った青①。
青①が来ないのを確認して走り始めた青②でしたが、赤①がラインに現れ邪魔になります。
青①は右の波に戻ろうとしてボードを右に振ろうとしますが、ここで赤②が目に入ります。
赤②がスープ側(→)に逃げてくてくれれば、青①は右に走っていけますが…
赤②は波のフェイス(崩れていないところ)を見ているので、もしかしてルールなんて無視で波を取るつもりかもしれません。結局、青①は赤①②を避けるために真っ直ぐ下りていくしかありません。
っという具合で青も緑も①はスープに捕まり、青③はこの後ライディングは止め、青④はパドルを止めました。よって青②が波を乗り継いでいきました。混んでるポイントでは、ひとつの波でこんなことが起きているわけです。
・・・ん?
赤①は青①②の邪魔をしてましたが、どうなったのか?という質問にはこう答えよう。
②が完全に轢いてます。
こうして青②は青①の前乗りになるかも知れない中をテイクオフ。赤①の邪魔をもろともせずに波をクルーズしていきました。
杓子定規にルールを守ってるいい人に、なかなかチャンスが巡ってこないのはどこの世界も一緒ですね。
今日は波のプライオリティについて長々と説明してきました。
私も今後、正し過ぎず悪過ぎず、阿吽を理解できる様にやっていけたらと思っております。いや、なるべく人のいない所で頑張ります〜。
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