2017年5月22日月曜日

ワンヤ、カンムリワシニナイン


週末はボクシングのタイトルマッチが
これでもかと行われましたね。

そこで、今はあまり知られていない
ボクシングの小ネタをひとつ。

沖縄出身の比嘉大吾くんのセコンドについた
具志堅用高の話し。


具志堅は当時アメリカの管理下にあった沖縄の
高校でボクシングを始め、インターハイ等で
活躍後に上京しプロボクサーとなる。

プロ転向後、8連勝で世界戦が決まった。
1976年10月10日、場所は山梨学院大学体育館。


具志堅はチャンピオン・グスマンの隙のない
構え、重いパンチに圧倒され心が折れかけた。


「やっぱり世界チャンピオンは強い・・・」


その時、応援席からの声援で目が覚める。





「チバリヨ〜!チバリヨ〜!」





沖縄が日本に返還されて4年。
きっと、本土に渡りなけなしのお金を払って
山梨に応援に来ているウチナンチュの声。

「あの声で負けられない!と目が覚めた」と
具志堅は7ラウンドにチャンピオンをKO。





試合後「ワンヤ、カンムリワシニナイン」と
言った具志堅はその後13回王座を防衛する。






興業の権利や何やかやがあったのか、具志堅の
世界防衛戦が沖縄で開催されたのは14戦目。
チャンピオンになってから5年も経っていた。


沖縄で初の凱旋試合で具志堅は敗れる。

というちょっと切ない話し。








リング上で抱き合う2人のウチナンチュに感動。
そんなボクシングウィークエンドでした。






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