2019年3月9日土曜日

イタリア ピエモンテのジジ


恵みの雨続きですがいかがお過ごしでしょう?

たまに見ている「イタリアの小さな村」という
番組で心暖まるお話しがあったのでご紹介。





イタリア・ピエモンテで農業を営むジジ。





彼は農薬や肥料を使わずに野菜を育てている。
それどころか、土を耕す事も一切しない。





独自の設備で畑の50cm下に空気を送り込み、土の中の微生物を活性化させる。





そうする事で微生物が作り出す栄養を野菜がしっかりと吸収しているのだ。





彼の作る野菜は味がしっかりしていて瑞々しく





虫食いもほとんどないと評判だ。





農家に生まれ、父の後を追って好奇心旺盛にいつも畑に行き、働く父をじっと観察したジジ。





将来は農家になると決めていたが、その「夢」は直には叶わなかった。時代が変わり、昔ながらの農家は食べていかれなくなっていた。





16歳で繊維工場で技術者として働き始める。
そこでの労働組合への参加が、ジジの人生を大きく変える事になる。





「これはおかしい」と疑問を感じてもなかなか現状を変えていけない事に気付いたジジ。
















感じた疑問や問題をそのままにしておくことは、消費者だけでなく、家族や仲間を裏切ることになる。










20歳で「中学校」へ入り直し、ミラノ大学に入学。当時の大学は就職の為の勉強ではなく、単純に「知を追求」する場所だった。





そこで哲学や心理学を「学んだ」ジジは、教授の推薦で様々な企業のコンサルタントとしてイタリア中を飛び回る生活へ。



工業化が進む時代にジジはまた疑問を覚えた。



「食の安全より安価な大量製品が優先される」



そこでジジの関心は農業へ向っていく。


研究に研究を重ね「環境や生活をまもりつつも『農業』を『ビジネス』として成立させられる」という仮説に辿り着く。



その仮説を実証するために村に戻ってきた。

















土を耕す父に憧れ、20歳で中学で学び直し、
野菜一つ一つを丁寧に刈り入れるジジ。


とても優しくて温もりがあるお話しでした。


なんだか土いじりがしたくなりました。
皆さま良い週末をお過ごし下さいね。
ぜひ〜!






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