2024年12月13日金曜日

散華の世代からの問い


「散華(さんげ)の世代からの問い」という1980年に
NHKで放送された番組の再放送を見た。

戦艦大和乗組員の生き残り吉田満によって書かれた
「戦艦大和ノ最後」という本に関する番組。

その中で特攻に向かった宅島徳光少尉が、妻に
宛てた手紙が紹介された部分を再度ご紹介。


「その時のあるのを覚悟して俺は全て身の回りを整えて
 おきたい(中略)今では君より大切なものを蔵するに
 至った。それは君のように優しい乙女の住む国のこと
 である。俺は静かな黄昏の田畑の中で、まだ顔もよく
 見えない遠くから、俺たちに頭を下げてくれる子供達
 のいじらしさに強く胸を打たれたのである(中略)
 本当にあのような可愛い子らのためなら、命も決して
 惜しくはない」





そして彼は特攻に行く前に詩を詠んだ。

 俺のことばに泣いた奴がひとり
 俺を恨んでいる奴がひとり
 それでも本当に俺を忘れないでいてくれる奴がひとり
 俺が死んだら梔子の花を飾ってくれる奴がひとり
 みんなあわせてひとり






散った華を想う日があって良い。
12/7に書こうと思っていた事を遅ればせながら
つらつらと書き、失礼しました。






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