「散華(さんげ)の世代からの問い」という1980年に
NHKで放送された番組の再放送を見た。
戦艦大和乗組員の生き残り吉田満によって書かれた
「戦艦大和ノ最後」という本に関する番組。
その中で特攻に向かった宅島徳光少尉が、妻に
宛てた手紙が紹介された部分を再度ご紹介。
「その時のあるのを覚悟して俺は全て身の回りを整えて
おきたい(中略)今では君より大切なものを蔵するに
至った。それは君のように優しい乙女の住む国のこと
である。俺は静かな黄昏の田畑の中で、まだ顔もよく
見えない遠くから、俺たちに頭を下げてくれる子供達
のいじらしさに強く胸を打たれたのである(中略)
本当にあのような可愛い子らのためなら、命も決して
惜しくはない」
そして彼は特攻に行く前に詩を詠んだ。
俺のことばに泣いた奴がひとり
俺を恨んでいる奴がひとり
それでも本当に俺を忘れないでいてくれる奴がひとり
俺が死んだら梔子の花を飾ってくれる奴がひとり
みんなあわせてひとり
散った華を想う日があって良い。
12/7に書こうと思っていた事を遅ればせながら
つらつらと書き、失礼しました。
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