ラグビーW杯が佳境を迎えている
ここからは点差の詰まる試合が続くだろう
先日、ジャパンの闘いについて書いたが
(愚痴っぽくなっていて申し訳ない)
今回はジャパンがターゲットにしていたトンガと
カナダがどのように予選を闘ったかを踏まえて振り返ることにします
ジャパンが全力で勝ち点を取りに行ったトンガ、カナダ
その両チームはベスト8国に真剣勝負で挑んだ
その試合を観るに彼らの気迫は凄まじかった
トンガはフランスに勝利し、カナダはオールブラックスから
15点をもぎ取った
彼らは世界一のチームとの試合に、人生を懸けて闘ったのだろう
トンガやカナダのラグビー少年(少女)は、自国の代表を
どんなに誇らしく思ったことだろうかと羨ましく思う
賛否はあるし、結果論かも知れないが、オールブラックスにこそ
本気の本気でぶつかるべきだったのではないか、と僕は思う
さて、予選プールの何試合かを観たのでその感想を書きます
アイルランドのアップセットや、アルゼンチンの快進撃など
これらは公に認められているので割愛
僕が面白かったのは「南アvsサモア」だ
サモアは激しく激しく守り、攻める時は実に鮮やかに攻めた
日本で活躍するトゥシピシを中心に本当に息のあったラグビーだった
結局13−5で南アが何とか逃げ切ったが、レフリーの笛次第では
アップセットも十分あり得た、見応えのある試合だった
あと数時間で準々決勝が始まるが、僕の楽しみ方を少々
アイルランドvsウェールズ
6nationsと予選の闘いからいってアイルランドの実力は本物だろう
アイルランドの国宝オドリスコル
(あのサイズにして世界最高峰CTBと言われて何年だ?)
にとって恐らく最後のW杯だ、優勝候補と言っても良い
対するウェールズは南アにも拮抗、サモアに苦しむも辛勝し
安定した力を見せているので、やはり自力があるのだな
僕の楽しみはコンバージョンやペナルティキック時に
キック台を運んでくるニール・ジェンキンスが画面に映る時
ラグビーというスポーツにおよそ似つかわしくないあの風貌
ラグビーというスポーツの奥深さが滲み出る顔をしている
しかもウォーターボーイがやたら似合う!
ライオンズ時代のニール
イングランドvsフランス
イングランドに勝って欲しいなぁ
イングランドはすっかり大人になったトンプソンを中心に、
なんだか迫力に欠けるFWとあまり華のないBK
さらにジョニーの不調とティンドルの欠場はこの上ない痛手だ
(ティンドルは地味だが凄く良いCTBだ)
フランスのBKをしつこく止め続けることは必須だ
その上にPK・DGをきちんと決められたらこの試合は勝てる
フランスの力が全く読めない
ジャパン戦でもいつものような輝きを発揮していないし
トンガあろうことか不覚をとった
しかし、フランスがかつてオールブラックスを破ったW杯は
いつも予選プールではとんでもない不覚をとっている
だから、バイオリズム次第でとんでもな結果をもたらすかも?
っと言うより、このまま負けたら調子が悪いんじゃなくて
ただの弱いチームだ
南アvsオーストラリア
南アは調子が上がらないのか、予選プールではイマイチだった
いや、予選プールのレベルが高かったのか
だとすると取りこぼしなしで勝ち上がった実力は本物だが
僕は今回のW杯、南アの優勝はないとみている
オーストラリアはアイルランド戦で露呈したスクラムの弱さと
若いチームだけに後手に回った時の修正能力の問題があるが
予選プールでの取りこぼしから学んだ筈なので、成長していくと思う
っというよりその成長が見たい!
開催国以外の優勝候補だ
オールブラックスvsアルゼンチン
オールブラックスは何を置いてもダンの欠場が痛手だろう
しかし、僕は盤石と見ている
色々な見方があるが、CTBのノヌーは激しいだけじゃなくて
間も突ける、マオリにしては珍しい器用さももっている
このCTBは誰にも止められないのでは、と思う
FWがくずれることは考えにくいのでダンの欠場は響かないと思う
アルゼンチン
見せて欲しいのです、魂のスクラムとタックルを!
ステップを踏んだ瞬間のサニーにブッ刺さり
ボールを持つ前にプレッシャーをかけ、ノヌーにさえ何もさせない
そんな魂のラグビーが見たいのです
ラグビー後進国(失礼)の生き残りとして、
希望の光を灯して欲しいのです
オールブラックスは遠くないよ、魂さえあれば!
勝利至上主義には賛同出来ないけれど、勝利を目指さなければ
真の感動もないという矛盾に苛まれたい!
強くて、速くて、賢くて、冷静で熱い、世界一の大バカ者決定戦
思い切り楽しませていただきますよ〜